空調機整備のポイント
フィン表面、1次側・2次側の洗浄

フィン表面、1次側・2次側の洗浄

エリミネーター、薬品洗浄

空調機整備の目的
空調は人間に対して居心地が良く、品物に対して は最も適した空気の状態を機械的に作り出すため にあります。
こういった機械すなわち空調機を常 に安全で効率のよい運転をし、快感空調、産業空 調として十分な役割を果たすためには、空調運転 の管理が必要です。
空調機の構造
空調機は工場で組立て、ユニットとしてビルの中 に配置されるのがほとんどです。
冷温水管・蒸気 配管・水配管を接続し、空気を調整しています。
冷却と加熱を一つのコイルで行う場合は、冷温水 コイルを空調機に組込み、空気の調整をしています。
耐用年数と定期点検整備
空調機の各部位の標準耐用年数は下記の表の通り で、これらの耐用年数は空調機の使用条件や保守 管理のあり方によって左右されるものです。
できる 限りきめ細かな整備をして、耐用年数以上の寿命を 保たせるように空調機を良好な状態で使用して頂き たいものです。
それには予防保全の計画を立てて、 サービス部に依頼すべき所は任せることが重要です。
効率の良い管理をすることで、無駄なコストやエネ ルギーを減らし、きれいな空気を送るということは、 空調設備を運転する人たちの責任でもあると言えます。
劣化診断
空調機が標準耐用年数を経過したときは、劣化がどの 程度進行しているかを検査する必要があります。
風量 の低下、熱交換器の劣化、ケーシングの腐食、フィル ターの劣化などを綿密に調査して劣化の進行状況を把 握し、必要な箇所を順次修理することで、機能を回復 し、再使用していくことができます。

 標準耐用年数    点検補修周期
     
部位 主要部名称 耐用年数(年)
本体 骨格 15
外板 15
保温材 10
コイル 冷温水コイル 15
蒸気コイル 10
送風機 羽根車 15
15
軸受 2
Vベルト 2
電動機   10
加湿器 水加湿 5
蒸気加湿 15
フィルタ ユニット型 1
ロール(洗浄型) 1
 
部位 名称 点検周期 点検項目 補修周期
本体 ケーシング 4~6か月 発錆状態 3~5年に
保温材 4~6か月 保温材の状態 3~5年
コイル 冷温水 3~6か月 汚れ、腐食の状態 2年ごと(洗浄)
蒸気 3~6か月 汚れ、腐食の状態 2年ごと(洗浄)
送風機 羽根車 3~6か月 汚れ、発錆の状態 2年(洗浄)
3~6か月 汚れ、摩耗の状態 3~5年(塗装)
軸受 4~6か月 異常音 3~4か月(給油)
Vベルト 1ヶ月 張り、老化の状態 4~6か月(調整)
電動機 4~6か月 発熱、異常音の状態 3~5年(分解または交換)
加湿器 水加湿 4~6か月 腐食の状態 6か月(塗装)
蒸気加湿 4~6か月 腐食の状態 6か月(塗装)
フィルタ ユニット型 1か月 汚れ、着脱の状態 1か月(洗浄)
ロール(洗浄型) 1か月 汚れ、巻取りの状態 3か月(洗浄)

※整備計画を検討し、適切な部品の取り替えなど、あらゆる問題などの改善を行うことで、
  機器の寿命を永く保たせるよう安心した管理が行えます。

お電話でも受け付けております
 

Copyright(c) Taniyama Engineering Corporation. All Rights Reserved.   maintenance by e-netservice